銀歯を白くしたいときの治療は？メリットとデメリットもご紹介について

銀歯を白くする主な治療方法

① コンポジットレジン（CR：歯科用プラスチック）

コンポジットレジンは、歯科用のプラスチック樹脂で、虫歯治療にもよく使用されます。現在、保険適用の範囲でも使えるケースが増えており、銀歯を削ってレジンに置き換えることが可能です。

メリット

• 保険適用の可能性がある

  条件によりますが、適用できれば安価で治療できます。

• 短期間で治療が完了

  1回の治療で銀歯を除去し、その場で白い詰め物に置き換えることも可能です。

• 金属アレルギーのリスクがない

  金属を使用しないため、金属アレルギーのリスクを心配する必要がありません。特に、金属アレルギーのある方には安心して使用できる材料です。

デメリット

• 耐久性が低い

  硬度が金属より劣るため、歯の使い方によっては割れたり欠ける可能性があります。

• 経年劣化による変色

  時間が経つと黄色っぽくなったり、汚れが付きやすくなる傾向があります。特に、コーヒーや紅茶、ワイン、カレー、タバコなどの色素が付着しやすく、徐々に黄ばむことがあります。

• 接着力が経年で低下し、隙間ができることがある

  コンポジットレジンは、歯に直接接着することで治療が行われますが、経年劣化によって歯とレジンの間に隙間ができることがあります。その隙間から虫歯が再発する可能性があります。

② ガラスセラミックス（e-max）

セラミックは陶器のような素材で、美しい白さと透明感を持つのが特徴です。審美的歯科治療では特に人気のある素材で、耐久性にも優れています。

メリット

• 天然歯のような美しさ

  オールセラミックは光を透過するため、本物の歯に近い仕上がりになります。

• 変色しにくい

  レジンとは異なり、長期間白さを保つことができます。

• 金属を使用しないため、金属アレルギーのリスクがない

  体に優しい材料で、アレルギーが心配な方にもおすすめです。

• 歯垢や着色が付きにくい

  セラミックの表面はツルツルしており、汚れが付きにくいため、その部分は虫歯になりにくいです。

デメリット

• 自費診療のため費用が高い

  保険が適用されず、1本あたり5万円〜10万円程度かかることが多いです。

• 強い衝撃で割れる可能性がある

  銀歯のような柔軟性がなく、強い衝撃を受けると欠けることがあります。

• 治療回数が増える

  型取りが必要なため、最低2回以上の通院が必要になります。

③ ジルコニア

ジルコニアは非常に強度が高く、透明感のある白いセラミック素材です。近年、審美歯科で多く採用されており耐久性、強度があり、特に奥歯の被せ物やブリッジに適しています。

メリット

• 高い耐久性

  金属と同等の強度を持ち、噛む力が強い奥歯にも適しています。

• 変色しにくい

  セラミックと同様に、白さが長期間持続します。

• 金属を使用しない

  金属アレルギーのリスクがなく、歯茎の黒ずみも起こりません。

デメリット

• 費用が高額

  保険適用外のため1本あたり５万から１０万円ほどかかります。

• 透明感がやや劣る

  オールセラミックに比べると、若干光の透過性が低いため、審美性でガラスセラミックスに劣ります。

銀歯を白くするメリットとデメリット

メリット

1. 審美性の向上

   銀歯のギラギラした見た目がなくなり、自然な口元になります。

2. 金属アレルギーのリスク軽減

   銀歯に含まれる金属が体内に溶け出すことでアレルギーを引き起こす可能性がありますが、セラミックやジルコニアならそのリスクを回避できます。

3. 歯茎の黒ずみ防止

   銀歯の金属イオンが歯茎に沈着することで黒ずむことがありますが、白い歯に替えることでその心配がなくなります。

デメリット

1. 費用が高い

   自費診療がほとんどのため、保険診療に比べるとかなり高額になることがあります。

2. 割れる可能性がある

   特にオールセラミックは衝撃に弱いため、食いしばるクセのある人は注意が必要です。

3. 治療期間が長くなる

   型取りや装着までに数回の通院が必要になることが多いです。