熱いものを食べた時に歯がしみる原因と対策atsuimono
寒い冬に温かいスープを飲んだり、アツアツの料理を口にした時に、歯が「ズキズキ」とか「ジンジン」としみた経験はありませんか?冷たいものを食べた時にしみる症状はよく知られていますが、実は熱いものでも歯がしみることがあります。
熱いものを食べた時に歯がしみる原因
歯が熱いものに対してしみる原因はいくつか考えられます。
- 知覚過敏
知覚過敏は、歯の表面のエナメル質がすり減ったり、歯茎が下がることによって象牙質が露出し、外部刺激に敏感になる状態です。通常、冷たいものに反応することが多いですが、熱いものでも刺激を受けてしみることがあります。 - 歯のひび割れ(クラックトゥースシンドローム)
歯に細かいひびが入っていると、熱いものがそのひびを通じて歯の神経に直接影響を与え、しみる原因となります。特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある人に多く見られます。 - 虫歯の進行
初期の虫歯はあまり痛みを感じませんが、進行するとエナメル質が侵食され、象牙質が露出します。これにより、熱い食べ物や飲み物に対して敏感になります。 - 詰め物や被せ物の劣化
過去に治療した詰め物や被せ物が劣化すると、微細な隙間ができ、熱いものが歯の内部に入り込むことでしみることがあります。 - 歯の神経の炎症(歯髄炎)
歯の神経が炎症を起こすと、熱いものを口にしたときに強い痛みを感じることがあります。これは、炎症によって神経が過敏になっているためです。放置すると悪化し、激しい痛みを引き起こす可能性があります。歯髄炎の場合は刺激(熱いもの)が口内からなくなった後でもすぐには痛みが消えず、数分から数時間痛みが持続することがあります。
熱いもので歯がしみる場合の対策
- 知覚過敏用の歯磨き粉を使う
知覚過敏専用の歯磨き粉には、歯の神経を保護する成分が含まれています。継続的に使用することで、しみる症状を軽減することができます。知覚過敏が原因で歯がしみる方には効果的だと思われます。 - 歯ぎしり・食いしばりを防ぐ
歯ぎしりや食いしばりが原因で歯にひびが入る場合、ナイトガード(マウスピース)を使用することで歯への負担を軽減できます。 - フッ素配合の歯磨き粉を使用する
フッ素はエナメル質を強化し、知覚過敏や虫歯の進行を防ぐ効果があります。毎日のケアに取り入れることで歯の健康を守りましょう。 - 適切なブラッシングを心がける
歯ブラシを強く押し付けすぎると、歯茎が下がり、象牙質が露出しやすくなります。やさしく小刻みに磨くことを意識し、歯茎の健康を保ちましょう。 - 歯科医院で検診を受ける
熱いもので歯がしみる原因はさまざまですが、正確な診断を受けるためには歯科医院での健診が必要です。特に、ひび割れや歯の神経の炎症が疑われる場合は、早めの治療が重要です。
しみる症状が続く場合の注意点
歯が熱いものに対してしみる症状が長く続く場合は、単なる知覚過敏ではなく、重症化した虫歯や歯周病の可能性が考えられます。しみるだけでなく痛みが伴う場合は、虫歯や歯周病が進行している可能性があります。特に強い痛みが続く場合、神経の炎症が考えられます。
放置すると悪化し、最悪の場合は抜歯が必要になることもあるため、早めの歯科医院へ受診してください。
熱いものを食べたときに歯がしみる原因には、知覚過敏や歯のひび割れ、虫歯、詰め物の劣化、歯髄炎などが考えられます。しみる症状を和らげるためには、知覚過敏用の歯磨き粉を使ったり、正しいブラッシングを心がけることが重要です。
ただし、症状が続く場合や痛みを伴う場合は、早めに歯科医院を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。歯の健康を守るためにも、定期的なチェックを怠らないようにしましょう。
熱いものを食べたときに歯がしみる症状でお悩みの方は、ぜひ当院へご相談ください。
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