普段は気にならないのに、なぜマスクをつけると口臭が気になるの?mask-bad-breath

マスクが日常的なアイテムとなった昨今、多くの方が「マスクをつけると口臭が気になる」と感じています。しかし、それは新たに口臭が発生したというよりも、普段は意識していなかった「自分の口臭」に気付く機会が増えたことが主な原因と考えられます。

マスクと口臭の関係

マスクをつけることで、呼吸によって放出される息がマスク内に留まります。
その結果、自分の呼気が直接鼻に届きやすくなり、口臭を感じやすくなるのです。普段、口臭は自然と空気中に拡散されるため、自分では気づきにくいものです。しかし、マスクをしているとその逃げ場がなくなり、自分の口臭に気づきやすくなってしまうのです。

口臭はなぜ発生するのか?

口臭にはさまざまな原因がありますが、大きく分けると以下の要素が関係しています。

1. 口腔内の衛生トラブル

可能な限り痛くない治療を心がけております

  • 舌苔(ぜったい)
  • 舌の表面に付着する白っぽい苔状の物質が、口臭の主な原因の一つです。舌苔は細菌や食べかすが混ざり合ったもので、特に嫌な臭いを発する物質を含みます。

  • 虫歯
  • 虫歯が進行すると、細菌が活発に活動し、腐敗臭を放つことがあります。

  • 歯周病
  • 歯茎の炎症や感染症が進行すると、強い口臭を引き起こします。

    2. 唾液の減少

    唾液には口内を洗浄し、細菌の増殖を抑える役割があります。しかし、マスクを長時間装着すると息苦しさを感じ、普段の鼻呼吸から口呼吸に切り替えがちになります。 マスクをつけることで口呼吸が増えると口腔内が乾燥しやすくなり、唾液の分泌が減少します。(この状態を医学的には、ドライマウスといいます。)この結果、細菌が繁殖しやすくなり、口臭が悪化します。

    3. 食生活と嗜好品

    ニンニクや玉ねぎ、アルコール、コーヒーなどの食品は、消化後に臭い成分が血液を通じて肺に運ばれ、呼気として排出されます。また、タバコも口臭を強くする原因の一つです。

    4. 体内の健康状態

    胃腸の不調や糖尿病など、全身の健康状態が影響して口臭が発生することもあります。

    マスク生活での口臭対策

    マスク着用によって気になる口臭の対策は、以下を実践してみましょう。

    1. 舌ケアを習慣に

    専用の舌ブラシを使って、舌苔を優しく取り除きましょう。ただし、強く擦りすぎると舌を傷つける恐れがあるため、注意が必要です。

    2. 適切な口腔ケア

    歯磨きやデンタルフロスを使って、歯垢や食べかすを徹底的に除去しましょう。また、マウスウォッシュを使用することで、口腔内をリフレッシュできます。

    3. 唾液分泌を促進

    唾液の分泌を促すために、ガムを噛む、水分をこまめに摂取するなどの工夫をしましょう。特にキシリトール入りのガムは、虫歯予防にも効果的です。

    4. 口呼吸を改善

    鼻呼吸を意識することで、口腔内の乾燥を防ぎます。特にマスクをしている際は、口を閉じる習慣を身につけることが大切です。

    5. 定期的な歯科検診

    歯科医院での定期的な検診やクリーニングを受けることで、口臭の原因となる虫歯や歯周病を早期に発見・治療できます。

    6. 食後のケアを徹底

    ニンニクやアルコールなどを摂取した後は、しっかりと水を飲んだり、歯磨きをすることで臭いの発生を抑えましょう。

    マスクを活用した口臭チェック

    マスクは、自分の口臭を確認するためのツールとしても活用できます。もし、普段より強い臭いを感じる場合は、口腔内のケアや生活習慣の見直しが必要です。定期的にセルフチェックを行い、必要に応じてかかりつけの歯科医院に相談しましょう。

    マスク生活によって口臭が気になるのは、日常的に気づきにくかった自分の口臭に気付く機会が増えたことが主な原因と考えられます。この状況を口腔内ケアを見直す良いチャンスと捉え、適切な対策を行いましょう。口臭が改善されることで、より快適なマスク生活を送ることができるでしょう。

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