細菌（ミュータンス菌）

ミュータンス菌が歯の表面に付着し、糖質から酸を作り出します。その酸が、歯の成分であるカルシウムやリンを溶かして歯をもろく、スカスカにしてしまいます。

糖質

食べ物に含まれている糖質（特に砂糖）は、ミュータンス菌が酸を作る材料に使われます。糖分の多い間食が多い人は、歯の表面が酸にさらされる時間が長いため、むし歯になりやすくなります。

歯の質

歯の質は一人ひとり異なり、エナメル質や象牙質の状況によって、むし歯になりやすい人もいます。特に乳歯や永久歯が生えたばかりの子どもは注意が必要です

痛みに配慮する

可能な限り痛くない治療を心がけております

• 表面麻酔

歯肉の表面に塗り薬を塗ることで、チクッとした痛みを感じないようにします

• 極細針

注射針は、細い針より太い針のほうが痛みを感じ易いため、細い針を使用しております

• 注入速度と圧力

注入速度と圧力に注意して麻酔を進めることで、痛みを感じにくくします。電動浸潤麻酔器は、これらを制御できるため、活用しています

歯を残すためにできるだけ削らない

天然の歯をより多く残すことは歯の寿命を延ばすことにつながります。歯を削る量が多くなると、それだけ歯は薄くなり、脆くなります。歯は一度削ってしまえば再生することはありません。

むし歯治療を行う上で大切なのは、むし歯に感染した部分をしっかり除去することですが、感染部位を正確に把握し、必要な部分だけ削るようにすることで、健康な歯を削らずに、最小限の量の歯を削ることが可能となります。
そのため治療では、う蝕検知液という薬剤を使用します。むし歯菌に感染した部分に色が付き、どこまでむし歯を削ればよいかがわかり、必要な部分だけ歯を削ることができます。

また、むし歯が神経近くまで進行したケースで、治療が可能だと判断した場合は、歯の寿命（耐久性）を維持するために、できるだけ神経を残す処置を行います。
歯の神経の近くまで進行した深いむし歯では、神経のギリギリの部分を取ることで、可能な限り歯の神経を残します。大まかに回転式切削器具（ドリル）でむし歯の部分を取った後、神経に近い部分は手動の器具を使用し、むし歯で軟らかくなった部分をゆっくり削り取ります。
このような繊細な処置を行う場合、歯を削りすぎないため、時間をかけてしっかり行います。

患者さまにわかりやすい治療

当院では、Dental X[R]を導入しており、口腔内の状態が一目でわかる、イラスト付きの診断書や治療計画書を作成し、iPadを用いて説明致します。患者さまに、むし歯の部位や進行度など、ご自身のお口の中の状態をレントゲンと比較しながら図で把握していただき、ご理解いただけるよう努めます。
その後の詰め物・被せ物などの治療の流れに関しても丁寧にお伝えし、ご安心して通院していただけるように配慮いたします。